スーパーカブで行く北海道6(帰宅編)

道の駅でソフトクリーム(400円)。

ちゃん無添加って書いてあった。

美味しい♪

だけど(しつこいようですが)本当に暑い…。

 

さて、空港に向かおうか。

でも、ちょっと時間が早い。

どこか涼しいところないだろうか。

と地図を見ていると渓谷っぽい場所。

行くと「クライマーの皆さんへ」と案内がある。

ロッククライミングで有名な場所らしい。

管理の小屋?におじさんがいたので「僕、全然クライマーじゃないんですけど、川に降りられる場所ありますか?」と聞く。

「危険な場所があるので、案内しましょう」

「すみません。わざわざ。いや、暑くて。どこか涼しいところないかなって」

「本当に暑いですね」

「ここは1億年前海だったんです」

「へ~。想像も出来ないですね。こんな山奥で」

「ここ降りると川ですが、ロープもないので気をつけてください」

写真だと分かりにくいけど、数メートルサイズの大きな岩がゴロゴロ。

これは…、足滑らしたら、絶対骨折だろ。

最終日に病院行きで、しばらく帰れないなんて、留守番しているスタッフに合わせる顔もないな。

気をつけてゆっくりゆっくり。

危険なので川まで下りず、途中まで。

いやいや、絶景。

だけど全然涼しくない。

とにかく暑すぎる。

その後、コンビニと道の駅でスタッフにお土産。

絹子からリクエストがあった鮭とば。

コンビニでもちゃんと無添加。

カレー好きなうっちーにはレトルトカレー。

何種類か味とパッケージのコメントが違うキャンプシリーズで並んでいて、美味しいかは知らないけど、かなり面白くて勉強になる。

レンタルバイク屋さんでカブを返し、最後の夕食は空港でラーメン。

そう言えば、毎日ラーメン食べていた気がする。

魚介のスープで、かなり美味しかったです。

今時、町のラーメン屋も値上がりしているので、空港で1000円ならむしろ安いかも。

あとは帰るだけです。

 

思い返せば19年ぶりの北海道ツーリング。

たった4日だったし、かつてのように旅って訳にはいかなかったけど…。

まあ、考えてみると、仕事が主な目的なので、贅沢は言えないかな。

北海道。

またいつか…。

 

ちなみに、4日間で約800km。

カブの燃費、びっくりの65km/1L!

スーパーカブ110、さすがに北海道ではパワー不足を感じたけど、それなりに走ってくれました。

時間があってのんびり旅する人にはいいかも。

 

終わり

スーパーカブで行く北海道5(若者とメロン編)

このキャンプ場で出会った人たち。

夜中まで焚き火を囲って語り合っていた地元美瑛のライダー。

ものすごく礼儀正しい長髪の若者と、かなりシャイな若者は幼稚園からの友だちだとか。

いいね、そういうの。

僕からすると若者と言っても、聞くと30歳過ぎだって。

でも二人共彼女なしって「友だちもいいけど、いい人とキャンプしろよ。楽しいよ」

「がんばります!」「は、はい」

いい連中です。

道内のライダー。

「今日がキャンプデビューなんです♪」と言う可愛らしい女性ライダーは帯広から。

懐かしいバイク、多分30年くらい前のモデル。

大切に乗ってね。

「北海道で美味しいもの食べました?」「もう帰っちゃうんですか?」

帰り際の「星野さん、またね~」って、何かよかったです♪

「シャツもジーンズも服装が同じっすね」と言う彼は千歳の近くって言ったたっけ。

女性ライダーのキャンプの先生だとか。

バイクは多分40年以上前のモデル。

「いいバイク乗ってるね~。XLでしょ」

「さすがですね」

「この歳になると古いバイクの方が詳しくて」

「少しオイル漏れてるけど、大事に乗っていきたいです」

かっこいい好青年って印象でした。

(皆さん、ブログ見たら連絡くださいね~)

 

今回北海道を走ってみて、かつて若者だったライダーが圧倒的に多い。(自分を含めてですが…)

昔から北海道来てましたって感じの、はっきり言っちゃえば、中年のおっさん。

ヘルメット取ったらみんなおっさんですよ。

それだけに、こうして若者のバイク乗りと出会えるって正直嬉しい。

目がキラキラしてるよね。

全てが新鮮に見える、きっとあの頃の僕らのように。

先輩面するつもりはないけど、若い時に旅した経験って何にも代えがたい貴重な体験。

必ず人生の糧になる。

今をたくさん楽しんでほしいな。

安全運転でね。

 

他にもキャンプ場で出会った人たちもいて、うちの店の商品送ってほしいとか(僕の北米ツーリングの本も入れておきますね)、九州から自転車で来た女性(毎日テントなしの寝袋だけ)の強者とか。

やっと楽しくなってきた北海道。

でも最終日。

帰らないと…。

空港に向かう途中、占冠。

道端に野菜の直売所。

なんかいいかも。

すると「こんにちは~」と農場の女性。

僕とほぼ同世代かな。

「よかったらどうぞ。無農薬のミニトマトです」

「ありがとうございます。いただきます」

「旅行ですか?」

「ですね。でも半分仕事で。こだわりの店やってて、いい商品探しつつ」

「いいですね~」

「メロンもよかったら。糖度を測るために収穫したばかりですけど」

まだ固いからと浅くカットしてくれたと思うけど、皮のギリギリまでかぶりついて食べました。

確かにまだ固いけど、後味もいいし、美味しいメロンの気がする。

「農薬とかは?」

「どうしてもメロンは病気がでるので2回だけ。JAに出してる農家さんは週に一度とか決まりがあるみたいだけど、うちは個人の販売なので、なるべく少なく」

「いいですね」

「これは全国から注文もらって発送する分です」

「人気なんですね。お値段は?うーん、ですよね。送料入れるとどうしても高くなっちゃいますよね。できればうちの店で販売してみたかったけど、難しそうかな」

「どうでしょう。たくさん採れて少しお安く出せる時期が来たらご連絡さしあげるとか」

「いいですか!全然OKです」

こんな感じで、取り扱いは未定ですが、少し期待しておいてください。

続く(次回最終回)

 

スーパーカブで行く北海道4(温泉とカニ編)

美瑛周辺を走ります。

景色はいいけど、猛暑が続く。

以前、スタッフ絹子が行って美味しかったと教えてくれた牧場のソフトクリーム。

確かに美味しかった。

美味しかったけど、600円は観光地価格だよな~。

せっかく来たから食べたけど、次は行かないな。

後日、絹子も「そんなに値上がりしたの!」とびっくりしてました。

花満開のじゃが芋畑。

収穫は1ヶ月ほど先でしょうか。

あるパーキングで、コンビニのカツ丼を食べているとツーリング中のおじさんが声をかけてきた。

「暑いのにこんな場所でお昼?あれ、札幌ナンバー」

「あっ、これ、レンタルなんです」

「レンタル?普段大きいの乗ってないの?」

「乗ってますよ。650cc。」

「…。よく分からない」

「今回4日間しか休みがなくて」

「それだとレンタルなの?」

「いや、往復の日数を考えるとそれしかなくて」

「…。全然分からない」

「いや、ですから」

「ん?君、どこの人?」

「あっ、僕、埼玉からです」

「あ~、そういうことか。てっきり札幌から来たのかと」

確かに自分も言葉足らずでしたが、ようやく理解してもらえました。

バイク乗りって、結構ナンバー見てますからね~。

早めにキャンプ場へ。

十勝岳に向かう中腹、それなりに標高があり涼しい。

このキャンプ場、初めて利用したけど、最高!

木の奥や右側にもサイトがあり、かなり広い。

人があまりいないので静か。

料金も400円と安い。

北海道だと結構当たり前だけど、ゴミはちゃんと収集してくれる。

ついでに、管理人さんがいい人。

そして、近くに温泉があって、キャンプ場で割引券もくれる。

管理人さん曰く「サウナも露天もある高級ホテルのお風呂が1200円のところ割引券で650円です。町営の小さいお風呂が300円のところ200円でお湯は熱いです」

「それは悩むなあ…」と言いつつ、実は全然悩んでいなかったりして。

割引200円の町営温泉一択です。

案の定の湯船ですが、泉質は良かったし、これで十分。

休憩室は地元のおじいちゃんとおばあちゃんのたまり場でした。

さて、夕食は花咲ガニ。

スーパーで1200円のが夕方に行くと半額で600円でした。

やや小ぶりだけど、一人だから十分。

花咲ガニ、昔は安いカニで、産地に行くと大きいのが1000円位で食べられたけど、今は数千円?

高級なカニになってしまいました。

地元のスーパー、使えます。

ちなみにカニ用のハサミは100均で購入。

いや~、久々の花咲ガニ、甘みがあって美味かった~!

スーパーの見切り品、全然OK!

でも、これだけで終わらない。

僕は知っている。

更に美味しい食べ方を。

食べ終わったカニの殻を煮て出汁を取り、そのお湯でインスタントラーメンを作ります。

スープ、美味っ!

カニの出汁、風味、いい味~!

キャンプでカニを食することがあれば是非お試しを。

ちなみに、出会ったライダーとかに振る舞うと人気者になれます。

続く

 

スーパーカブで行く北海道3(猛暑の富良野編)

初日の疲れもあったし、軽く二日酔い?

しかも、この時期の北海道、4時に明るくなる。

もっと寝たい…。

が、太陽が上がると、一気にサウナ状態になるテント内。

仕方なく起きて、富良野へ向かって走ります。

お昼近く。

お腹が空いて食堂でラーメン。

醤油ラーメン。

これもまた美味しかったです。

レンタルカブに乗ってのデメリット。

札幌ナンバーだし、全然旅人ライダーらしくない。

ただの地元の人っぽい。

考えた末、百均でバンダナ買ってミラーに巻く。

走ると、パタパタする。

少しは違うかな。

雰囲気大事。

富良野着。

暑い…。

めちゃくちゃ暑い。

気温33度。

しかも北海道では珍しく湿度が高くて蒸し暑い。

出会ったライダーは皆汗だくで「暑いですね」「堪えますよ」なんて会話ばかり。

60歳~70歳代?の高齢ライダーは口を揃えて「危険ですよ」「無理です、この暑さ」なんて感じ。

4日間、雨は降らなかったけど、とにかく暑かったです。

旭川の近くで有機のトマトを栽培している業者があると知り向かいます。

直売所があり、量り売りでトマトの直売あり。

ミニトマトも。

「美味しそうですね。無農薬で?」

「はい。結構人気なんですよ」

外のベンチで購入したトマトを試食。

かなり美味しい。

これはいいかも。

で、店長さんを呼んでもらって商談開始。

「あの、卸販売とかされてますか?」

「してますが、量はどれほどですか?うちは少量ではできなくて。コンテナ単位なら」と結果ロットが大きすぎることがネックに。

売店での売値ならそのまま出せるとのことだったし、送料を考慮してもまあ悪くない価格だったけど、ただ現地価格に上乗せしての販売って商売としては面白くない。

残念ながら断念。

まあ、よくあることです。

上富良野のキャンプ場着。

若い頃、何度も利用したキャンプ場。

全国からライダーが集まる。

それでもバイクブームだった当時からすれば、激減。

あの頃は、この駐車場に入りきれないほどのバイクが止まっていたっけ。

このキャンプ場には思い出がいっぱいあって、なんか懐かしいなあ…。

と言いつつ、とりあえずビール。

とにかく暑い。

夕食はジンギスカンに決めていました。

肉厚が嬉しい。

美味しかった~。

 

夜、キャンプ場裏の公園でラベンダーフェスタが開催されていて、暇つぶしに見に行きました。

ラベンダー畑がライトアップされ、音楽も相まって幻想的な雰囲気。

ちょっとしたショーみたい。

ファミリーやカップルばかりの中、僕は一人できれいなラベンダーを眺めていました。

おはようございます。

今日もちょっと眠いです。

一応、昼間のラベンダーも見ておきましょう。

早くも残り2日で、あまり遠出をせず、この辺を回ることにしました。

でもキャンプ場は移動。

ここ、あまりにも暑すぎる。

涼しいところに行きたい…。

続く

スーパーカブで行く北海道2(豪華過ぎの食事編)

本間さんの家から町に下って10分。

海沿いのキャンプ場にテントを張ります。

無料。

正式にはキャンプ場ではないようですが、地元の人たちがキャンプしています。

少し遅れて本間さん到着。

「なんか、色々持ってきたんじゃない?」

「そんなことないです」

「そんなことあるような気がするけど。まあ、今日はお任せするよ」

「まずは飲みましょう」

「クラッシック!飲みたかったんだ!北海道来たらこれに限るね。では乾杯!」

「乾杯!改めましてようこそ!」

「美味い!」

「ですね!」

最初に出してくれたのは、義理のお母さんが育てたきゅうりの漬物と、漁師の知り合いが海で釣ってきたマス。

「きゅうり、美味っ!いい味だね。マスも最高!脂に旨味がある」

「まだあるので、足りなかったら言ってください」

「なんか、色々出てきそうだけど」

「大したことないです」

知り合いの漁師さんからつぶ貝とホッケ。

そして鶏の手羽。

「この鶏、さっき見てもらった鶏です」

「え~!あの鶏!めちゃくちゃ美味い!噛めば噛むほど旨味が出る」

「ですよね。これ食べたらスーパーのブロイラーなんて食べられないです」

「ところで、鶏って誰が捌くの?」

「自分も出来ますけど、奥さんが普通にやります」

「すごいね」

しかも、固すぎないように一度圧力鍋で煮てから持ってきてくれました。

それからホッケも、すごい脂が乗っていて美味しかった~。

漁師さんが捕れすぎた時に、ニワトリの餌用に持ってきてくれるそうです。

「一応、餌用でもらっているんですけど、普通に食べられるので自分で干物作って冷凍しておきます」

「それはもったいない。こんなに美味いのに」

「漁師さんも売れなくて困ってるんで」

「これ、うちの店で売るよ。絶対売れるって」

「それは助かると思います。漁師さんに言っておきますよ」

それと、ニワトリの餌はホッケや本間さんの南瓜等を混ぜて「あいつら結構いいもの食ってるんですよ」だとか。

そしてこれ。

本場積丹、最高のウニ!

「まじで!いいの?本当に?これ、めちゃくちゃ高いでしょ」

「うーん、今日はそうでもなかったです」

ウニの値段はその日の相場で決まるようですが、特に今年は大不漁らしく、かなり高いようです。

現地でウニ丼を店で食べたら8000円なんて話も。

「美味っ!甘みあるね~!」

「全部食べてください」

「本当にいいの?嬉しい♪」

たっぷり入っていて、なんか一生分食べた気がしました。

「地酒いきましょうか」

「おっ、いいねえ。辛口大好き」

このお酒、かなり美味しかったです。

「そうだ。ご飯食べます?一応炊いてきたので」

「ご飯まで炊いてきたの?」

どこまでも気が利く男です。

でも、すでに満腹でご飯は無理でした。

「アヒージョ作ります。俺が作ったにんにく、それとじゃが芋も入れます」

「まだ作るの?でも、かなりマメだよね。よく言われない?」

「うーん…、たまに言われます」

「料理、好きだよね」

「まあ、好きですね」

聞くと、料理を学びたくて、東京の居酒屋で何年か働いていたことがあるとか。

「うちの食事は奥さんじゃなくて、毎日俺が作ります」

「そうなんだ。手際がプロみたいだよ」

急に冷えてきました。

「冷えてきたので、温かいもので。俺が作った白菜。それと豚肉を挟んで」

「すごいね。って言うか、もうお腹いっぱいだよ。こんなに食べられないって」

「全然、気にしないでください。残ったのは明日うちで食べるので。

実際、大量の食材を用意してくれて、5人分はありそうで、多くはお持ち帰り。

申し訳ないやら、ありがたいやら。

「焼酎、お湯割りでいいですか?ロック用に氷もありますけど」

「寒くなってきたら、温かいのがいいかな。って言うか、また一升瓶?飲めないでしょ、こんなに」

「明日、持っていきますか?」

「持っていきたい!けど、持っていけない…」

「ですよね」

コンロを出してやかんでお湯を沸かし、それを保温のポットに入れてって、やっぱりマメ。

ちなみに、料理を作っている間、本間さんはほとんど食べていない。

本当に料理人みたい。

「なんか俺、何にもしないで食べてるだけで」

「大丈夫です。その代わり、俺がフレスコさんに行った時は、何もしませんので」

「任せておいて!」

なんと、海で海水を汲んできて塩まで自分で作ってるとか。

「調味料は一通り自分で作ってみたくて」

「素材もいいよね。子供たちも喜ぶでしょ」

「子供たちには正しい食事させてあげたいんで」

「いいお父さんだ」

 

「いや~、本当にごちそうさまでした。全てが美味かった!」

「喜んでもらえてよかったです」

北海道の食材、本間さんの料理、最高でした!

「今日は本当にありがとう。今後ともフレスコの将来のためによろしく」

「こちらこそ、本間家のためによろしくお願いします」

最後にツーショット、そして固い握手も。

「じゃあ、寝ようか。って言うか、ここ片付けないと。これ、大変だぞ」

「大丈夫です。全部やるので、先に寝て下さい」

今日は早起きして、飛行機乗って、遅いカブで200km走って、ちょっと疲れていたせいもあり、お言葉に甘えてすぐに寝てしまいました。

本間さん、ありがとう。

続く

 

スーパーカブで行く北海道1(本間さん訪問編)

数年前から行けるかなあ…と考えていた北海道ツーリング。

今年の四国ツーリングで、格安飛行機+レンタルバイクは使えると感じ、今回もそのパターンを選択。

なんとか4日間の休みが調整できて、その中で楽しめればいいかなと。

格安の飛行機で新千歳空港へ。

空港近くのレンタルバイク屋にキャンプ道具を送らせてもらい、準備万端。

借りるのはホンダスーパーカブ110cc。

本当は四国で使ったハンターカブ125ccがよかったけど、これしか残っていませんでした。

中型以上の排気量は値段が倍になってしまうので、今回はこれで行きましょう。

初日、農家の本間さんを訪れるために積丹半島へ。

途中、北海道らしく牛さんにも遭遇。

快晴ではないけど、羊蹄山に続くじゃが芋畑。

いい景色があるとすぐに止まれるのが小排気量のいいところ。

でも、しばらく走って感じたのは、このバイク遅い…。

もちろんカブに過度なスピードは求めていないけど、上が伸びない。

登り坂ではどんどんスピードが落ちるし、アクセル全開でも車にはガンガン抜かれる。

割りとストレスなく走れた前回の125ccと今回の110ccの差は思ったより大きい。

スーパーカブ、やはりビジネス用の町乗りに適したバイクみたい。

朝、飛行機の時間が早かったので4時半起き。

ほとんど食べていなかったので空腹。

北海道で最初に食べたのは味噌ラーメン。

昔ながらの味噌ラーメンって感じで美味しかったです。

積丹半島。

海がきれい。

本間さん宅着。

出迎えてくれたのは元気いっぱい2人のお子さん。

「おじさんと一緒に写真撮ろうか」

8歳と6歳だったっけ。

大自然の中で伸び伸び育った子どもたち。

「遠くからありがとうございます。すいません、子供たちうるさくて」

「いやいや、元気が一番だよ」

「畑、行きましょうか」

「よろしく」

「車、汚くてすみません」

「いや、全然きれいな方だよ」

「実は掃除したんです」

「そんな、しなくたっていいのに」

「いえ、お客さん乗せるのに」

「どう?今年のミニトマトの出来は」

「出来自体はいいと思います。ただ、一週間くらい遅れてるかな。ずっと天気が悪くて」

「そうなんだ」

出荷はお盆前後くらいを予定しています。

今年も最高に美味しいミニトマト、期待大!です。

「土質は?水はけ良さそうな感じするけど」

「そう見えて、実は粘土質なんです。雨が降ると結構固くなって大変なんです」

「畑はみんな電気柵で囲っています。とにかく獣の被害が半端なくて」

「どんなのがいるの?」

「まず鹿。これは電気柵も超えます。あとはアライグマはひどいですよ。雑食なんでなんでも食べます。それと5年くらい前かな。とうもろこしもやっていたんだけど、熊にほとんどやられて」

「やっぱりいるんだ。熊」

「一度畑で遭遇したこともあって。その年に5頭駆除してもらって、あれからは近所では出ていないけど、怖いですよ熊は」

「だよなあ」

「とにかく獣対策が大変で」

「どこの農家さんも悩んでいるみたいだよ」

「ここは南瓜の畑です」

「かなり広いね。土作りは?」

「基本的には米ぬかと菜種粕です。何がいいのか模索しています」

専門的なことも色々聞いたけど、一番印象に残っているのは「今年で7年目なんですが、毎年1年生の気持ちでやっています」

その気持ち、すごく大切だと思います。

「ここ草だらけですが、その下に牛屋さんに分けてもらった牛糞があります。何年も寝かせて発酵させて混ぜてみたり。でも今年牛屋さんが辞めてしまって。大変なんでしょうね」

「僕の義理のお父さんが養鶏もやっていて」

「へー、ニワトリ飼ってるんだ。玉子?」

「はい、近所で販売しています」

「コココー!」

元気いっぱいのニワトリたち。

「もう一箇所、見せたい場所が」

「行ってみようか」

「義理のお父さんとお母さんが10年くらい前に立てた家です」

「すっごい素敵!」

「木も国産にこだわって作ったみたいです」

「いいね~。素晴らしい!」

ちょうど義理のお母さんとお会いできて「この景色に一目惚れしたんですよ」と話してくれました。

「素晴らしいですね」

本間さんは神奈川出身。

奥さんの地元がこちら積丹半島で、ここで農業を始めたそうです。

「無農薬で始めようと思ったきっかけは?」

「義理のお父さんとお母さんが無農薬で野菜を作っていたのもあります。俺自身は健康のためもあるかな。目標は好きなお酒を一生飲むこと。健康じゃないとお酒飲めないじゃないですか」

「確かに。いい考え方だね」

「今夜は一緒に飲みましょうか」

「そうだよ。そのために来たんだから」

「ですよね」

「ではまた後で。準備したら行きます」

続く

差し入れ色々と天然サクラマス

お客様から差し入れを頂くことが多々あり、我々スタッフ一同、感謝感激です。

全部ご紹介出来なくて恐縮ですが、ほんの一部を。

お菓子。

味や内容にも気配って頂いたようで、本当に美味しかったです。

うちの店でも扱いたいくらい。

お母さんと娘さん、手作りのちまき。

実に美味しい。

ちなみに竹の皮は斉藤さんの竹の皮です。

春に「斉藤さんの竹の皮、手に入りますか?」と言うので、斉藤さんに断って、皮を取ってきてお渡ししたものです。

こういうの、嬉しいですね。

会津の馬刺しとかも。

絶品!

「馬…」と最初は遠慮がちだった絹子も「これ美味しい!」とパクパク食べていました。

そして「なんか急に元気になってきたみたい!」と。

こちら、小さい頃から店に通ってくれていた女子高校生から。

「お手紙です」と渡してくれて、開けると可愛いイラスト。

ほんわか、温かい絵ですね。

うっちー曰く「星野さんの絵でしょ。その歳で女子高校生からラブレターなんて普通ないですからね」と。

ごもっとも。

前にも紹介したかもですが、数年前に沖縄に移住した同じく女子高校生(長女)から。

弟も妹も、右上に僕らスタッフも。

細かい線、描写、すごく上手。

元気が出るイラスト。

こちらこそありがとう!

(2枚のイラストはレジ後ろに貼っておきます)

その他にも色々と頂いたりして、本当に感謝です。

 

お客様ではないけど。

もう20年くらい経つかな?

若い頃、北海道ツーリングで出会った友人がおりまして、その後もとてもお世話になった人から。

魚釣りが趣味で、サクラマスを送ってもらいました。

もちろん養殖ではなく、津軽海峡で船から釣ったものだとか。

「貴重なものですよね。商品代払いますよ」と伝えると「天然物はびっくりするくらい高いよ。聞かなかったことにしてあげる」と。

天然サクラマス。

一度魚屋で養殖のサクラマス買って食べたことありますが、別物ですね。

一人では食べ切れないので、スタッフにもおすそ分けしましょう。

上質な脂の乗り、ただ柔らかいだけじゃない身の締り、そして旨味と風味、最高です。

「皮も美味しいよ」と食べ方教えてくれて、にんにくと塩で焼いてみると、ビールのつまみに最高でした。

貴重なものを本当に感謝です。

 

ちょっと長くなりますが、サクラマスとは。

春に高知の宿に泊まった時にオーナーさんと飲みながら魚の話になりまして「北日本に住むサクラマスは元々川魚のヤマメで、西日本のサツキマスはアマゴが成長した魚なんですよ」と教えてくれてくれました。

「え~!そうなんですか!」

「ヤマメもアマゴも川に住んでいる魚だけど、やつらの世界でも一部変わったやつがいるんですよ。「ちょっと海に行ってみようかな」って冒険心が旺盛なやつが」

「いるんですね、そういうやつが」

「人間でもエベレスト登りたいって人がいるのと同じで」

「なるほど。一匹行くと「俺も俺も」って付いていくやつもいるわけですね」

「それそれ。そいつらが海で美味いものいっぱい食って大きく育つ。生き残れるのは一部だけど」

「リスクがあっても冒険ですか。ちょっと分かる気がする」

「そいつが成長して川に戻ってくる。鮭みたいにね。そりゃ美味いですよ」

「いや~、知らなかった」

そんな感じの魚です。

 

ついでですが、入荷情報。

奈良産直さんからトマト、とうもろこし、オクラ、ししとうが入荷しました。

とりあえずトマトの試食。

うーん…。

まず、完熟過ぎって言うか、完全に過熟。

柔らかくて潰れてしまったのも多かったし、味自体も薄いかな。

美味しいトマト、探し中。

期待していたとうもろこし。

うーん…、甘さが弱いし味が薄い。

「あまり美味しくなかったかな」とトマトの件も含め、担当の方にお伝え。

聞くと、今年初めてとうもろこし作った農家さんみたい。

「生産者に伝えておきます」と言ってくれたので、来年以降に期待です。

 

今年最後の梅

本当に今年の梅にはまいった。

大大大不作。

例年の何割減ってレベルじゃなくて、半分とか、10分の1なんて話も。

僕自身、何十年も青果の仕事に関わってきてこんなのは初めてです。

今年のラインナップは、埼玉産、愛媛産、長野産、新規で奈良産と充実していたはずなのに「全然ないです!」「ほぼ実がなくて」「困りました」と嘆く声ばかり。

春先から予想はしていたので、各農家さんとはいつも以上に連絡を取り合っていましたが、ここまでとは。

今シーズン最後の梅の入荷は浜野さんの先輩の梅。

浜野さんが現地まで行き先輩と一緒に収穫してきてくれた南高梅です。

一時は「全然ないかも」と言っていたので心配していましたが、希望数の30キロを確保してくれました。

こちらも例年の8分の1の収量しかなくて、他社の注文の多くを断ったそうで。

品質にも問題なし、と言うか予想よりいい梅でした。

「早くお届けしないと」と、長野で収穫後、実家の栃木に一度戻り、その足で店に来てくれました。

今年は大不作で満足に店頭に並べるほどなかったけど、せめてご予約を頂いた方だけにはお渡ししたいと各農家さんに無理を言いました。

そして皆さんの好意で、何とか全員にお渡しできそうです。

もうドキドキでした。

数少ない梅を提供して頂いた農家さん、本当に感謝です。

入荷情報。

3日(水)エムプランさんのブルーベリー入荷します。

 

無農薬は雑草との戦いです

まず入荷情報。

来週のどこかでエムプランさんのブルーベリー入荷します。

7月3日(水)白石さんの柑橘ミックスジュース入荷します。

石崎さんのミニトマト、そろそろ終了です。

島バナナ、今回結構黄色い状態で入荷しました。

気温が高くなっているので、もしかしたら今回で夏場はお休みするかもです。

 

さて、今日の斉藤さんの畑。

茄子が随分大きくなってきました。

ピーマンもいい感じ。

暑さの中、がんばる絹子。

それにしても、雑草。

手に負えない…。

斉藤さん1人では全然無理だし、小野さんはたまに来てくれているみたいだけど、とても間に合わないし、僕も草取りするほどの時間はないし…。

いい赤じそなんだけど、完全に雑草に負けてしまっています。

草に覆われている赤じそは明らかに育ちが悪いです。

仕方ない、少しだけ。

真ん中の列だけ刈ってきました。

これで少しは育ちが良くなるかな?

左側もやりたかったけど、全身汗だくだし、あと時間がなくて断念しました。

無農薬栽培、雑草との戦い。

除草剤を使わないってこういうことなんです。

よほどの信念がなければ、こんな割りに合わない仕事できません。

同時に、雑草をそのままにしておく究極の自然栽培ってやつ。

収量はめちゃくちゃ少なくなって、売ったら高価な野菜になっちゃいます。

そこまでいくと、もはやマニアとか宗教的な世界で、非現実的な栽培かなと思いますね。

普通の無農薬栽培で十分です。

ちなみに、絹子は熱中症気味で休憩中。

本日の収穫。

茄子、ピーマン、ズッキーニ、サニーレタス、キタアカリ、赤じそ、青じそ。

それときゅうりが数本。

今年は棒を立てない地這いきゅうりなので、葉っぱで探すのが大変です。

初物なので食べてみましょう。

採れたて新鮮で美味しい。

「こいつは新しい品種なんだよな」

きゅうりを食べて復活の絹子。

これから暑さで収穫も大変になりそう…。

水と塩とタオルと着替え、必需品です。

 

それと、昨日ですが宇野さんが久々に遊びに来てくれました。

お昼はお好み焼き。

「美味かった~。腹いっぱいだよ」

「よかったです」

「三粧の化粧品、揃えたんだ」

「宇野さんのアドバイスのおかげです」

「口に入ってもなんともない化粧品なんてないからな」

「そうなんですね」

「他のメーカーと比べても一番苦情が少なかったよな。ここは信頼できるよ」

「はい、この前聞きました」

お昼に飲んでもらった高橋さんのりんごジュースが気に入ったらしく「買ってく。すげー美味かったよ」と1本お買い上げ。

ありがとうございます。宇野さん、また来てくださいね。

バイトで忙しいらしく、ちょっとお疲れの様子でしたが、時間がある時にまた。

お昼、ごちそうします。

 

 

三粧さんの化粧品を試してみる

まず入荷情報。

21日(金)常世田さんのタカミメロン入荷します。

超こだわりのメロン。

ここ数年扱っていて毎年とても好評ですが、特に今年は味がいいそうです。

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以前の写真ですが、美味しかったなあ~。

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甘いだけじゃなくて、味が濃い!

それでいて後味さっぱりって感じでした。

楽しみ♪

 

さて、化粧品の三粧さんの社長さんと担当の方が来てくれて、商品の説明をしてくれました。

せっかくの機会なので、絹子とうっちー2人出勤時間を設定しました。

と言うのも、僕は全然分からないので、2人が話を聞いてくれた方がいいかなと。

化粧品は「塗る」ってイメージが僕にはあって、でもお話を聞いて一番印象的だったのは「肌を元の状態に戻す化粧品です」ってところ。

どうも一般的な化粧品とは概念が全く違う印象。

社長さん曰く「説明ですぐに理解していただくのは難しくて」と言われていて「とにかく使ってみてください」とのこと。

習うより慣れろって感じでしょうか。

という事で、僕が実際に試してみることにしました。

「スタッフさんじゃなくて星野さんがやるんですか?」と社長さん。

「はい。僕がやります。なんでも試してみたいんで」

「簡単な方でいいですか?」

「いえ、全部やっちゃってください」

「そうですか。やっちゃいましょう」

担当の方に教えてもらいながらスタートです。

今回写真撮影は絹子におまかせ。

化粧水をバシャバシャ肌に染み込ませ、次に乳液?クリームだっけ?

何を使っているのか、すっかり忘れてしまいました。

自分では分からないけど、もはや、されるがままの状態です。

一応途中経過。

今回色々持ってきてもらいましたが、基本的には3種類だけでいいそうです。

少し赤みをプラスするクリームも足します。

女性って大変ですね。

完成です。

感想としては、全然塗った感はなくて、突っ張ったりする感じもない。

他と比べてないので比較は出来ないけど、なんか自然な感じ。

「いいと思います。きれいです」とうっちー。

「そう?」

「星野さん、きれいになっちゃって。口紅すれば完璧ですよ。うちでは扱いがないですけど」と社長さん。

「そうですか。いい機会なので口紅までやってみたかったなあ」

ちなみに僕、そっちの方の趣味はないです。

どうでしょうか。

確かにシミとか見えなくなりました。

この化粧品は水で落とせるのも一つの特徴で、つまり油分を含んでいないからお肌に優しい。

化粧を落とさずに寝てしまってもいいそうです。

一般的な油分を含んだ化粧品は肌をコーティングする訳で、それがお肌にダメージを与えてしまう。

なるほど。

何十年も使っているおばあちゃんでお肌がきれいな方が多いとか。

なんか分かる気がする。

塗る順番も決まっていなくて、全部混ぜて使っても全然いいそうです。

それは便利だ。

それと、お肌がきれいかどうかは、まず根本的に食事や睡眠やストレスの差があり、「どうすれば肌がきれいになりますか?」とか化粧品にそれを求められても困ると。

ごもっとも、そこですよね。

 

とは言え、まだまだ全然分からないことが多いです。

三粧さん、いつでも店に来てお客様にご説明やご指導いただけるとのことで、関心のある方はどうぞお声掛け下さい。

 

それと、このメーカーさんのことをご意見番の宇野さんに聞きました。

「三粧さんって知ってます?」

「もちろん知ってるよ。プロメだろ。俺も問屋で長年色んな化粧品扱ってきたけど、プロメは一番苦情が少ないんだよ。つまり、使った人で肌トラブルになる人が少ない。いい商品ってことだよな」と。

さすが宇野さん、すごい説得力。

体験も含め、色々と勉強になりました。

三粧さんの基礎化粧品、UVクリームも含め、品揃え始めます。