自然栽培の玉ねぎって

少し前に、自然栽培の野菜を扱っている会社の社長さんから「玉ねぎがたくさんあって困っているので扱ってもらえませんか」との趣旨の連絡がありました。

サンプルも送ってもらい試食。

優秀な農家さんなんでしょうね。

生だと辛いけど、加熱すると甘みと旨味があって味はすごくいいです。

お値段は少々お高いですが、困っているとのことで、スポット扱いを条件でやることにしました。

青森はる農園さんの玉ねぎ。

サンプルで送ってもらったものより小ぶりなのが気になりますが、美味しいので是非一度お試しください。

 

以下、長くなるので興味がない方はスルーしちゃってください。

まず自然栽培とは。

有機JASや特別栽培と違って決まりがないんです。

乱暴な表現をすれば言ったもん勝ちみたいな。

極端な話、農薬使っていても「俺の野菜は山奥の自然の中で栽培したから自然栽培だ」って主張したところで何の罰則もないわけです。

(有機JASは厳格な決まりと、唯一罰則がある国の基準です)

一般的に自然栽培とは、基本的には農薬や化学肥料は使わないのは当然として、人によって色々で、堆肥を使わないとか、雑草を取らないとか、究極は土を耕さないとかって人もいるみたい。

土の上に住む微生物と下に住む微生物が混ざることが不自然だとか。

そこまでいくと自己満足な気がするけど。

人類は農耕を始めた時から、土を耕し肥やし、どうしたらたくさんの農産物が育つかを試行錯誤してきたのに、それ以前に戻ろうとしているわけですから。

まあそれは極端な例として、自然栽培を簡単に言ってしまえば、土の生命力を生かした栽培でしょうか。

でも、自然栽培を主張しなくても、有機農家さんでも同じような栽培している人、普通にいらっしゃいますね。

つまり、有機の認証を取っているか否かの差の部分もある。

過去に何人か自然栽培の農家さんとお話させてもらったことがあるけど、なぜだろう…、決まって「有機はだめなんです」って否定から始まる。

なぜ否定から自身を正当化しようとするのか全然分からないけど「いやいや、あなたの野菜も有機認証を取ったら有機野菜ですよ。プロなら正しく有機って言葉使いましょう」ってなるわけです。

僕からすれば、農薬や化学肥料に頼らずに正しく栽培された農産物であれば、自然栽培でも有機栽培でも、認証があってもなくても、そこに優劣の差は存在しない。

その土地や環境に合った栽培方法を各々の農家さんが考え育て、それが価値ある農産物であるかどうかは、僕らが食べて判断します。

理念は大切だけど、押し付けがましい屁理屈は嫌いです。

あとはお値段。

自然栽培を主張する人の野菜は高い。

収量が少ないから値段が高くなるは当然と言えば当然だけど、いつも見積もり見てびっくり。

「これって卸値ですか?うちの売値なんですけど」ってパターン。

そんな時にいつも尋ねるのは「あなたはお金持ち相手に商売するために自然栽培やってるんですか?」って。

そんなつもりはないみたいだけど、結果そうなっちゃてるんです。

今回も最初の見積もりは高くてお断りすると「こちらは赤字でもいいので、そちらでできる価格を言ってもらえれば」と提案してくれましたが「どこかが損をする商売は良くないです」と。

それに、昔の職場の上司の「困っている相手に値切るな。そして全部引き取ってやれ」との言葉を思い出し、全部やるのはとても無理ですが、少し安く提案してくれた価格でやることにしました。

(ちなみにその上司は普段めちゃくちゃ値切る怖い人でした)

まあ、世の中色んな栽培があってもいいんじゃないでしょうか。

一般的に流通している農薬を使った慣行栽培の農産物だって、全否定する人もいるけど、全部が無農薬になったらそれこそ食糧危機になるのは間違いないでしょ。

選択肢があるってことはありがたいことです。

フレスコではフレスコの基準で、幅広く、より多くのお客様に見合った農産物を提供していくだけです。

長くなりましたが、はる農園さんの玉ねぎ食べてみてくださいね。

 

赤芽えび芋とたけのこ芋

桐島さんから秋の野菜。

赤芽えび芋とたけのこ芋。

昨年も扱っていて、あまり売れなかったけどすごく美味しかった記憶。

使い勝手としては、里芋と同じと思っていただければいいです。

桐島さんは茹でて皮を剥きながら塩やマヨネーズを付けながら食べるのが好きだとか。

僕らも茹でて塩だけで食べてみましたが、すごく美味しい♪

どちらもホクホク系ですが、ややネットリ感もあり、えび芋の方が柔らかい食感です。

もちろん煮物でもいいし、昨年は鍋に入れて食べたらすごく美味しかったです。

りんごは高橋さんのシナノドルチェ。

今年は初めての生産者さんや初めての品種が多くて、色々試しながら品揃えしています。

酸味と甘味のバランスがよくて、シャキッとした食感です。

白菜は清水さんから初入荷。

まだ甘みがあるとかいうレベルでは全然ないけど、とりあえず始まりましたってところです。

木の屋さんのさんまの缶詰食べてみます。

量は結構入ってる印象。

さんま自体に脂が乗ってる感じではないですが、味付けは濃すぎずいいと思います。

その分、アレンジしやすいかも。

こちらはフレスコの商品ではなくて、先日秋田に行ってきた絹子のお土産、なまはげラーメン。

ゆで卵だけ乗せました。

麺はしっかり歯ごたえがあり、比内地鶏のスープ、なかなかいい味♪

美味しくいただきました。

 

りんごの話

最近もスタッフと話したんですが、ここ何年か色んなりんご農家さんの色んな種類のりんごを扱ってきて、皆さんそれぞれ特徴があって美味しいは美味しいんですが、やっぱり西館さんのりんごには全然かなわないよなって。

僕らあの味を覚えていて、どうしても比べてしまう。

あの頃、美味しいねって普通に食べていたけど、今思うと、超美味しかったんだなって、すごい生産者さんだったんだなって、改めて思ったりします。

数日前が命日で、もう8年も経つんだなあ。

8年経っても、あの美味しさは今でも覚えています。

 

小森さんのぶどうは5種類から

小森さんのぶどう。

今シーズン初入荷です!

初回の品種、ピオーネ、タマユタカ、シャインマスカット、ブラックビート、それと安芸クイーンの予定が変更になり、クイーンニーナの5種類です。

さすが!

どれも味が濃いですね~。

小森さんの味です。

今年はまだ会いに行けてないですが、相変わらずお元気そうで何よりです。

 

北海道本間さんのミニトマトですが、天候による生育不良で遅れているそうです。

あと、アライグマの被害も出ているとか。

「遅くなってすみません」との連絡がありました。

ついでに、以前試食した有機のインスタントラーメンの塩味(右)を試食。

それと、北海道行った時、スーパーで買って食べた塩ラーメン(左)と食べ比べ。(海苔と玉子は後乗せです)

有機の方は、こだわりの麺って書いてあったけど、明らかに中華麺じゃなくて、なんか細いうどんっぽい。

スープは薄味で飽きます。(作り方に水700ccって書いてあったけどホント?)

全部有機なのは素晴らしいけど、もうひと頑張りしてほしいかな。

前にも書いたけど、このワカメはダメでしょ。

どうしてこんなにちっちゃくしちゃったのか疑問。(これでも大きい方で、小さいのは箸でつかめない)

これならない方がいい。

もしかしたら、ワカメを製造する時に出るカス?みたいのを安く仕入れているとか?(想像です)

どうせ入れるならこうでしょ。

乾燥ワカメも、香りがしない乾燥九条ネギもいらないから、その分安くしてほしいです。

ちなみに、スーパーで買ってきた方ですが、今のラーメンは美味しくできてますね。

麺もスープも美味しい。

もちろん、添加物は使っているけど、たまに食べるなら僕はこっちを選びます。

添加物、毎日摂取したら当然良くないけど、たまに食べても病気になんてなりませんって。

自然食の人って0か100で考えがちですが、その中間があってもいいんです。

何事も程々に、が大事です。

 

ようこそ!郷原さん

ちょうど1年前の展示会で出会いました。

鹿児島、南風の郷原さん。

芋モンブランを作っている生産者さんです。

前から店に行きたいとお話されていたので、今年の展示会を機にご招待しました。

「どちらからですか?」

「鹿児島のですね」

「ほう。私は埼玉です」

本当は他の生産者さん数人が集まる予定でしたが、諸々の事情で急きょキャンセルに。

直前でしたが声をかけたのはいつもの小野さん。

そして、少し遅れて浜野さん。

急な呼び出しにも集まってくれてありがたいです。

左から郷原さん、浜野さん、小野さん。

フレスコからはスタッフの絹子&うっちー、そして僕が参加。

言わずともアルコールを持ってきてくれる常連さん。

「よくこうして飲むんですか?」と郷原さん。

「全国から取引先の方が来るんで、その度に」と僕。

「私はちょくちょく参加させてもらっています」と小野さん。

料理は僕が担当。

お決まりのポテトサラダは斉藤さんのキタアカリ使用。

斉藤さんのピーマンと茄子、佐瀬さんの赤ピーマンで中華風の炒め物。

フレスコ野菜のぬか漬けは母親に頼みました。

特に郷原さんが気に入ったのはポテトサラダのようで「これは美味しいですね!」とパクパク食べていました。

ハマヤさんの猪の藁焼きも大好評。

斉藤さんのモロヘイヤのおひたし。

意外にもこれが好評であっという間になくなりました。

葉っぱを茎から取って、30秒茹でて、冷水に浸して絞って水気を取る。

味付けはチョーコーさんのかけぽんだけ。

すごく簡単ですごく美味い!

お試しを。

鶏のポン酢焼き。

これもかけぽんでさっぱりと。

向井さんの一味でピリッと仕上げました。

ビールに合います。

桐島さんの南瓜で作った南瓜餅。

「美味い!」「この南瓜美味しいですね~」と、これも大人気であっという間に完食でした。

宮嶋くんの枝豆。

たっぷり茹でたのに、足りないくらいでした。

浜野さんがワインを持ってきてくれたので、昨年末のサラミが残っていたのでお出ししました。

貴重な無添加サラミ、そして超美味い!

皆、楽しそうでよかった。

「前にうちでマツケンサンバ踊った時は楽しかったですね」と切り出す浜野さん。

「え~!そんなこともやってるんですか!」と郷原さん。

数ヶ月前のシーン。

広いステージで気持ちよかったです。

という訳で「オーレー、オーレー♪」とマツケンサンバⅡ!

「皆さん、絹子先生と同じで大丈夫です」

「分かりました」

夜のフレスコ、ちょっと変な店ですよね。

でもめちゃくちゃ楽しかったです。

気づけば深夜、帰りましょう。

郷原さん、また次回会えるのを楽しみにしています。

皆さん、ありがとうございました。

 

翌日。

「大丈夫だったかなあ郷原さん。変な店って思ってないかなあ」と心配する絹子。

「うち、絶対怪しい店ですよね。初めて来たのにマツケンサンバって」と冷静なうっちー。

「大丈夫!郷原さんなら分かってくれるって」と楽観的な僕。

このバランスで15年やっています。

こちら、展示会でもらってきた郷原さんの商品。

開けるとこんな感じ。

ケーキなんで甘いは甘いけど、すごく美味しい♪

店で扱いたいな。

とりあえず見積もりお願いしました。

定番の芋モンブランも近日注文しましょう。

こちらは非売品。

「よかったら食べて下さい」と郷原さんがわざわざ作って持ってきてくれたタルト。

非売品なのにちゃんと原材料表示も書いてあって、もちろん無添加。

甘さ控えめ、アーモンドがたっぷり乗っていてめっちゃ美味しい!

甘いのが苦手なうっちーも「すごく美味しいです」と絶賛。

さすがですね。

本当にありがとうございます!

 

2つの展示会はハードでした

夏の展示会。

1日に2つの展示会はハードな気がしたけど、せっかくだからがんばって行ってみますか。

最初にアグリフード。

毎年行っている展示会です。

青森のりんご。

時期的にりんごの試食はなかったけど、なんか美味しい予感。

うちはりんごの農家さんは多いけど、更に層が厚くなるといいなあ。

試飲させてもらったシードル、美味しかったです。

桃とぶどう。

現状桃は丸山さん、ぶどうは小森さんに頼っていますが、天候で入荷がなかったり減ったりしているのがうちとしては課題。

いい出会いになるといいなあ。

本物のシャインマスカットのディスプレイに感動する絹子。

蜂蜜各種。

その中でも、うちの品揃えにはない海外のオーガニック蜂蜜に注目。

蜂蜜でオーガニック?

ふむふむ、説明聞いて納得。

値段も手頃。

なんか面白いかも。

もう、十年以上探し続けていたいちご。

もちろん、今は試食もないけど、特別栽培だし美味しい気がする。

念願のいちご、冬になったら注文します。

あんぽ柿。

これもうちの品揃えにはない商品。

秋になったら注文する予定です。

芋モンブランでおなじみ、南風さんの郷原さん。

では明日。

そして、いつもの加藤さん。

新商品は温めるご飯。

白米、玄米、赤米の3種。

今、パッケージを作成しているとか。

センスのいいヤツ、お願いしますね。

今回は忙しくて店に来られないとかで、また次回お待ちしています。

 

会場を歩いて歩いて、食べて飲んで、ああ時間がない。

次、行ってみよう。

隣の会場で行われていたシーフードショー。

こちらは既存の取引先の挨拶がメインです。

鰹の藁焼きはハマヤさん。

他にも鰹の藁焼きを出しているブースがいくつかあり試食しましたが、別物。

断然ハマヤさんのが美味しかったです。

素材良し、四万十産の藁、職人のテクニック。

改めてハマヤさんのこだわりを実感しました。

魚の缶詰は木の屋さん。

新商品は穴子ご飯、タコご飯等。

前の会社で僕の後輩だった木村社長は不参加。

次回はちゃんと参加して、店にも寄ってくれよ。

牡蠣やワカメでおなじみの末永さん。

新商品のサンプル送ってくれることになりました。

たらこや明太子でお世話になっている湊水産さん。

社長さんが無添加シリーズの新商品を案内してくれました。

サンプル送ってくれるそうで楽しみです。

こちらもおなじみ、灰干しの浜上さん。

新商品、と言うか、簡易包装のお得用。

これ、いいかも。

浜上さんも忙しいようで、展示会が終わったらその日のうちに鹿児島に戻るとか。

来年は店に来てくださいね。

 

アグリフードの方は事前に下調べして割りとスムーズに回れたけど、シーフードの方は会場が大きくて何がどこにあるのか全然分からず。

いやいや、かなり疲れました。

 

写真は撮らなかったけど、他にも名刺交換した生産者さんも多数。

この中からどれだけ店に商品が並ぶかな。

楽しみです。

 

ピーマンの話

お盆でも野菜は関係なく育ちます。

農家さんは休みなしです。

フレスコも休みなしです。

お客様から「休まないんですか?」「がんばりますね」とよく言われるけど、毎年のことだし、その方が店としては楽なんです。

清水さんからとうもろこし。

予想通り、先週より大きくなっていました。

かなり甘いです。

次回は16日(金)山梨から有機のとうもろこし入荷します。

その他入荷情報。

14日(水)高知桐島さんの南瓜入荷します。

相変わらずピーマンが豊作ですが、これからの時期、色が赤っぽいピーマンが出てきます。

一部だけが変色していたりするのもあり、鮮度が悪いようみ見えて、これが混ざっているとまず売れない。

でも、鮮度の問題ではなく、熟して色が変わっているので、実はこっちの方が甘いんです。

来月になると赤ピーマンが出てきますが、基本的に品種は同じで緑のピーマンが完熟したものです。

さて、大量のピーマン。

がんばって消費しなくては。

ピーマンを焼きます。

うっちーが茄子で使っている合わせ調味料を試してみます。

醤油1、酢1、ごま油1/2、砂糖1/2の割合です。

茄子と同じように一晩冷蔵庫で味を染みさせました。

でも、色が抜けてしまいました。

仕上げにフライパンに調味料を入れて軽く炒め味付けした方がよさそう。

でも、味はよかったです。

それに、斉藤さんのピーマン、やっぱり味と香りが強いですね。

途中で一味唐辛子を加えてみたら、そっちの方が断然美味しい。

ビールのつまみにもなります。

調味料が残ったので、茄子でも使ってみました。

斉藤さんの茄子、やっぱり味が濃いです。

すごく美味しい♪

 

スーパーカブで行く北海道6(帰宅編)

道の駅でソフトクリーム(400円)。

ちゃん無添加って書いてあった。

美味しい♪

だけど(しつこいようですが)本当に暑い…。

 

さて、空港に向かおうか。

でも、ちょっと時間が早い。

どこか涼しいところないだろうか。

と地図を見ていると渓谷っぽい場所。

行くと「クライマーの皆さんへ」と案内がある。

ロッククライミングで有名な場所らしい。

管理の小屋?におじさんがいたので「僕、全然クライマーじゃないんですけど、川に降りられる場所ありますか?」と聞く。

「危険な場所があるので、案内しましょう」

「すみません。わざわざ。いや、暑くて。どこか涼しいところないかなって」

「本当に暑いですね」

「ここは1億年前海だったんです」

「へ~。想像も出来ないですね。こんな山奥で」

「ここ降りると川ですが、ロープもないので気をつけてください」

写真だと分かりにくいけど、数メートルサイズの大きな岩がゴロゴロ。

これは…、足滑らしたら、絶対骨折だろ。

最終日に病院行きで、しばらく帰れないなんて、留守番しているスタッフに合わせる顔もないな。

気をつけてゆっくりゆっくり。

危険なので川まで下りず、途中まで。

いやいや、絶景。

だけど全然涼しくない。

とにかく暑すぎる。

その後、コンビニと道の駅でスタッフにお土産。

絹子からリクエストがあった鮭とば。

コンビニでもちゃんと無添加。

カレー好きなうっちーにはレトルトカレー。

何種類か味とパッケージのコメントが違うキャンプシリーズで並んでいて、美味しいかは知らないけど、かなり面白くて勉強になる。

レンタルバイク屋さんでカブを返し、最後の夕食は空港でラーメン。

そう言えば、毎日ラーメン食べていた気がする。

魚介のスープで、かなり美味しかったです。

今時、町のラーメン屋も値上がりしているので、空港で1000円ならむしろ安いかも。

あとは帰るだけです。

 

思い返せば19年ぶりの北海道ツーリング。

たった4日だったし、かつてのように旅って訳にはいかなかったけど…。

まあ、考えてみると、仕事が主な目的なので、贅沢は言えないかな。

北海道。

またいつか…。

 

ちなみに、4日間で約800km。

カブの燃費、びっくりの65km/1L!

スーパーカブ110、さすがに北海道ではパワー不足を感じたけど、それなりに走ってくれました。

時間があってのんびり旅する人にはいいかも。

 

終わり

スーパーカブで行く北海道5(若者とメロン編)

このキャンプ場で出会った人たち。

夜中まで焚き火を囲って語り合っていた地元美瑛のライダー。

ものすごく礼儀正しい長髪の若者と、かなりシャイな若者は幼稚園からの友だちだとか。

いいね、そういうの。

僕からすると若者と言っても、聞くと30歳過ぎだって。

でも二人共彼女なしって「友だちもいいけど、いい人とキャンプしろよ。楽しいよ」

「がんばります!」「は、はい」

いい連中です。

道内のライダー。

「今日がキャンプデビューなんです♪」と言う可愛らしい女性ライダーは帯広から。

懐かしいバイク、多分30年くらい前のモデル。

大切に乗ってね。

「北海道で美味しいもの食べました?」「もう帰っちゃうんですか?」

帰り際の「星野さん、またね~」って、何かよかったです♪

「シャツもジーンズも服装が同じっすね」と言う彼は千歳の近くって言ってたっけ。

女性ライダーのキャンプの先生だとか。

バイクは多分40年以上前のモデル。

「いいバイク乗ってるね~。XLでしょ」

「さすがですね」

「この歳になると古いバイクの方が詳しくて」

「少しオイル漏れてるけど、大事に乗っていきたいです」

かっこいい好青年って印象でした。

(皆さん、ブログ見たら連絡くださいね~)

 

今回北海道を走ってみて、かつて若者だったライダーが圧倒的に多い。(自分を含めてですが…)

昔から北海道来てましたって感じの、はっきり言っちゃえば、中年のおっさん。

ヘルメット取ったらみんなおっさんですよ。

それだけに、こうして若者のバイク乗りと出会えるって正直嬉しい。

目がキラキラしてるよね。

全てが新鮮に見える、きっとあの頃の僕らのように。

先輩面するつもりはないけど、若い時に旅した経験って何にも代えがたい貴重な体験。

必ず人生の糧になる。

今をたくさん楽しんでほしいな。

安全運転でね。

 

他にもキャンプ場で出会った人たちもいて、うちの店の商品送ってほしいとか(僕の北米ツーリングの本も入れておきますね)、九州から自転車で来た女性(毎日テントなしの寝袋だけ)の強者とか。

やっと楽しくなってきた北海道。

でも最終日。

帰らないと…。

空港に向かう途中、占冠。

道端に野菜の直売所。

なんかいいかも。

すると「こんにちは~」と農場の女性。

僕とほぼ同世代かな。

「よかったらどうぞ。無農薬のミニトマトです」

「ありがとうございます。いただきます」

「旅行ですか?」

「ですね。でも半分仕事で。こだわりの店やってて、いい商品探しつつ」

「いいですね~」

「メロンもよかったら。糖度を測るために収穫したばかりですけど」

まだ固いからと浅くカットしてくれたと思うけど、皮のギリギリまでかぶりついて食べました。

確かにまだ固いけど、後味もいいし、美味しいメロンの気がする。

「農薬とかは?」

「どうしてもメロンは病気がでるので2回だけ。JAに出してる農家さんは週に一度とか決まりがあるみたいだけど、うちは個人の販売なので、なるべく少なく」

「いいですね」

「これは全国から注文もらって発送する分です」

「人気なんですね。お値段は?うーん、ですよね。送料入れるとどうしても高くなっちゃいますよね。できればうちの店で販売してみたかったけど、難しそうかな」

「どうでしょう。たくさん採れて少しお安く出せる時期が来たらご連絡さしあげるとか」

「いいですか!全然OKです」

こんな感じで、取り扱いは未定ですが、少し期待しておいてください。

続く(次回最終回)

 

スーパーカブで行く北海道4(温泉とカニ編)

美瑛周辺を走ります。

景色はいいけど、猛暑が続く。

以前、スタッフ絹子が行って美味しかったと教えてくれた牧場のソフトクリーム。

確かに美味しかった。

美味しかったけど、600円は観光地価格だよな~。

せっかく来たから食べたけど、次は行かないな。

後日、絹子も「そんなに値上がりしたの!」とびっくりしてました。

花満開のじゃが芋畑。

収穫は1ヶ月ほど先でしょうか。

あるパーキングで、コンビニのカツ丼を食べているとツーリング中のおじさんが声をかけてきた。

「暑いのにこんな場所でお昼?あれ、札幌ナンバー」

「あっ、これ、レンタルなんです」

「レンタル?普段大きいの乗ってないの?」

「乗ってますよ。650cc。」

「…。よく分からない」

「今回4日間しか休みがなくて」

「それだとレンタルなの?」

「いや、往復の日数を考えるとそれしかなくて」

「…。全然分からない」

「いや、ですから」

「ん?君、どこの人?」

「あっ、僕、埼玉からです」

「あ~、そういうことか。てっきり札幌から来たのかと」

確かに自分も言葉足らずでしたが、ようやく理解してもらえました。

バイク乗りって、結構ナンバー見てますからね~。

早めにキャンプ場へ。

十勝岳に向かう中腹、それなりに標高があり涼しい。

このキャンプ場、初めて利用したけど、最高!

木の奥や右側にもサイトがあり、かなり広い。

人があまりいないので静か。

料金も400円と安い。

北海道だと結構当たり前だけど、ゴミはちゃんと収集してくれる。

ついでに、管理人さんがいい人。

そして、近くに温泉があって、キャンプ場で割引券もくれる。

管理人さん曰く「サウナも露天もある高級ホテルのお風呂が1200円のところ割引券で650円です。町営の小さいお風呂が300円のところ200円でお湯は熱いです」

「それは悩むなあ…」と言いつつ、実は全然悩んでいなかったりして。

割引200円の町営温泉一択です。

案の定の湯船ですが、泉質は良かったし、これで十分。

休憩室は地元のおじいちゃんとおばあちゃんのたまり場でした。

さて、夕食は花咲ガニ。

スーパーで1200円のが夕方に行くと半額で600円でした。

やや小ぶりだけど、一人だから十分。

花咲ガニ、昔は安いカニで、産地に行くと大きいのが1000円位で食べられたけど、今は数千円?

高級なカニになってしまいました。

地元のスーパー、使えます。

ちなみにカニ用のハサミは100均で購入。

いや~、久々の花咲ガニ、甘みがあって美味かった~!

スーパーの見切り品、全然OK!

でも、これだけで終わらない。

僕は知っている。

更に美味しい食べ方を。

食べ終わったカニの殻を煮て出汁を取り、そのお湯でインスタントラーメンを作ります。

スープ、美味っ!

カニの出汁、風味、いい味~!

キャンプでカニを食することがあれば是非お試しを。

ちなみに、出会ったライダーとかに振る舞うと人気者になれます。

続く

 

スーパーカブで行く北海道3(猛暑の富良野編)

初日の疲れもあったし、軽く二日酔い?

しかも、この時期の北海道、4時に明るくなる。

もっと寝たい…。

が、太陽が上がると、一気にサウナ状態になるテント内。

仕方なく起きて、富良野へ向かって走ります。

お昼近く。

お腹が空いて食堂でラーメン。

醤油ラーメン。

これもまた美味しかったです。

レンタルカブに乗ってのデメリット。

札幌ナンバーだし、全然旅人ライダーらしくない。

ただの地元の人っぽい。

考えた末、百均でバンダナ買ってミラーに巻く。

走ると、パタパタする。

少しは違うかな。

雰囲気大事。

富良野着。

暑い…。

めちゃくちゃ暑い。

気温33度。

しかも北海道では珍しく湿度が高くて蒸し暑い。

出会ったライダーは皆汗だくで「暑いですね」「堪えますよ」なんて会話ばかり。

60歳~70歳代?の高齢ライダーは口を揃えて「危険ですよ」「無理です、この暑さ」なんて感じ。

4日間、雨は降らなかったけど、とにかく暑かったです。

旭川の近くで有機のトマトを栽培している業者があると知り向かいます。

直売所があり、量り売りでトマトの直売あり。

ミニトマトも。

「美味しそうですね。無農薬で?」

「はい。結構人気なんですよ」

外のベンチで購入したトマトを試食。

かなり美味しい。

これはいいかも。

で、店長さんを呼んでもらって商談開始。

「あの、卸販売とかされてますか?」

「してますが、量はどれほどですか?うちは少量ではできなくて。コンテナ単位なら」と結果ロットが大きすぎることがネックに。

売店での売値ならそのまま出せるとのことだったし、送料を考慮してもまあ悪くない価格だったけど、ただ現地価格に上乗せしての販売って商売としては面白くない。

残念ながら断念。

まあ、よくあることです。

上富良野のキャンプ場着。

若い頃、何度も利用したキャンプ場。

全国からライダーが集まる。

それでもバイクブームだった当時からすれば、激減。

あの頃は、この駐車場に入りきれないほどのバイクが止まっていたっけ。

このキャンプ場には思い出がいっぱいあって、なんか懐かしいなあ…。

と言いつつ、とりあえずビール。

とにかく暑い。

夕食はジンギスカンに決めていました。

肉厚が嬉しい。

美味しかった~。

 

夜、キャンプ場裏の公園でラベンダーフェスタが開催されていて、暇つぶしに見に行きました。

ラベンダー畑がライトアップされ、音楽も相まって幻想的な雰囲気。

ちょっとしたショーみたい。

ファミリーやカップルばかりの中、僕は一人できれいなラベンダーを眺めていました。

おはようございます。

今日もちょっと眠いです。

一応、昼間のラベンダーも見ておきましょう。

早くも残り2日で、あまり遠出をせず、この辺を回ることにしました。

でもキャンプ場は移動。

ここ、あまりにも暑すぎる。

涼しいところに行きたい…。

続く