ドナドナ、斉藤さんのトラクター

斉藤さんの畑に行くと、何やら業者の人が来ていて…。

斉藤さん、トラクターを処分するみたい。

最近、色々と整理しているような感じはしていたけど。

「よく働いてくれたんだよ」とボソッと。

そうでしょうね。

きっと何十年も一緒に働いてきたんだと思うし。

トラクターはトラックに乗せられ去っていきました。

思わずドナドナが…。

 

かと言って、今すぐに農家を辞めるつもりはないようです。

小松菜を収穫し始めましたが「少し固いか」

「そうですね。新芽が出始めているから、そっちがいいですかね」

「そうするか」

小松菜の新芽、売るほどない…。

「菊芋やっておくから、悪いけど水やり、やってくれないか。昨日、大根の種撒いたけど、水がやれなくて」

「分かりました」

「種を埋めた穴があるから、そこに水やればいいから」

「はい。やってみます」

じょうろで水汲んできて、チョロチョロ。

こんな感じでいいのかな?

水汲みに何往復。

一気に夏日でTシャツで作業。

ちゃんと芽が出るか不安。

「終わりました」

「助かったよ。ありがとう」

いつもは「おう」とか「ああ」とか言わないのに、「ありがとう」なんて言われたの初めてかも。

 

「あそこに菊芋あるだろ。網の中」

「網ですか?」

あそこってどこだ?

探しまくる。

いつもの事。

乾燥菊芋、発見。

「これですか?」

斉藤さんの手切り、そして、天日干し。

噛んでいくと旨味を感じる。

多分、栄養価もアップしている気がする。

数量限定で仕入れてきました。

畑の方ですが、気になっていたじゃが芋が芽を出し始めました。

これはグリーンボール。

キャベツの丸いやつ。

よく分からないけど、色々芽が出ていました。

90歳の斉藤さん、そして斉藤さんの畑。

まだまだ現役です。