斉藤さんの畑で学ぶ無農薬

斉藤さんの畑はもう野菜が終わりだと聞いていて、今日も事務所の方に牛乳だけ取りに行くつもりでいました。

でも、朝電話があり「畑の方に来てくれ」と。

「はい、分かりました。行きます」

ん?なんだろう…。

「もう茄子終わりにするから、全部抜いてくれ」

「えっ…、はい、抜けばいいんですね」

そう言えば弟子の小野さんが「今日は用があって行けないので」と連絡があったっけ。

まあまあ、これ一人で抜くの大変だし、お手伝いしましょう。

「抜く時に大きな雑草も一緒にとるんだぞ」

「はい」

斉藤さんが切ってくれた最後の茄子は売り物になるかどうか…。

「金持ちはな、きれいな茄子しか食べないんだよ。見た目が悪くても美味いんだよな」

「そうですね」

確かに美味しいんですが…。

とりあえず店に戻って選別します。

ピーマンは小粒ですが結構採れました。

香りよく相変わらず美味しいです。

畑の方ですが、足しげく通う小野さんが耕して、斉藤さんがパラパラと種を蒔いて、小野さんが土を被せる、なんて作業をしているようです。

「斉藤さん、種を蒔くだけなんですよね」と小野さん。

まあまあ、学びですから。

何か芽が出いていました。

「斉藤さん、これなんですか?」と聞くと「何年通ってるんだ」と笑う斉藤さん。

どうも小松菜のようです。

それとほうれん草だったっけ?

小さいと全然分かりません。

その隣ではかぶでしょうか。

すでに葉っぱが虫に食われています。

その周りの緑の葉っぱは全部雑草。

これを手作業で抜くそうで。

虫が出れば一匹ずつ手で取り除く。

虫に雑草、これ農薬とか除草剤使ったらあっという間に片付きます。

「農薬代かからないのに何で無農薬野菜は高いのか」と聞かれることがあります。

簡単に言ってしまえば手間賃です。

斉藤さんだけじゃない、フレスコの農家さんはもちろん、全国の正しい農家さんは皆正しい農産物を育てるために手間ひまかけているんです。

無農薬なんて一言で言うけど、これ、ものすごく大変な仕事なんですよね。

「おいらの畑は何十年も無農薬だからな」と斉藤さん。

本当に頭が下がる思いです。

 

冬に向けての斉藤さんの畑。

例年より広げているような…。

多分ですが、小野さんが手伝っているからじゃないかな。

頼りにしているんだと思います。

ちなみに事務所の方。

小野さん、がんばりましたね、草刈り。

あとは枯れ草を運んで終わりっぽいです。

お疲れ様でした。

 

本文とは全然関係ないんですが、会津に行った時に酒屋さんでもらってきた酒粕。

ドロドロの状態のものをビニール袋に入れて渡されたので、本当はどうしようかと思っていました。

でもお土産にいいかなと持って帰って食してみると、これがかなり美味しくて。

次行った時ももらってこようっと。

 

入荷情報

22日(日)丸山さんのりんご(秋映)、本間さんの南瓜(特濃こふき)、鈴木さんのさつま芋(ふくむらさき)入荷します。