先日、サンプルで頂いた有機の豆板醤。
甘いとの感想だったけど、正しく評価してみたいと、中華料理も上手なうっちーに麻婆豆腐を作ってもらいました。
味を見ながら豆板醤を加えていきます。
「どう?」
「かなり甘いですね。イメージしている豆板醤じゃないし、これだと麻婆豆腐はできないですね」
「甜麺醤とかあればいい?」
「いや、もっと甘くなります」
「じゃあ、どうすればいい?」
と、結局、キムチの素とか焼肉のたれとか一味唐辛子とか、残っていた調味料も色々加えアレンジして完成しました。
うっちーの麻婆豆腐、美味しい♪
そして、かなり辛い!
色々アレンジしたから美味しくなったけど、やはりあの豆板醤メインだと普通に辛い麻婆豆腐は難しいかも。
有機で作ったのは評価したいが、豆板醤にまで有機を求めるかな?って気もする。
それと中辛って書いてあるけど、辛さレベルのマークは火が一つという疑問。
一つだったら普通の人の感覚だと甘口ですよね。
せめて甘口って書いてくれたら、消費者もイメージできると思うんだけどなあ。
お子様用かな?
さて、全然売れない湘南ゴールドの話。
あまりにも売れないので仕入値以下まで値段を下げましたが、それでも売れない。
つまり値段じゃないってこと。
そもそも、この小ささって普通なの?って疑問があったり。
で、生産者の矢郷さんを仲介してくれている新田さんに色々聞いていました。
「これって普通なんですかね。剥くには皮固い気がするけど」
すると、先日産地まで行き、本人に会ってきたそうです。
矢郷さん45歳、ものすごくがんばっていて、高齢化して辞めていく周囲の農地も引き受けて圃場を広げているそう。
引き受けるとは言え、4,5年は収入にならないので、その分しばらくは赤字。
それでも地域のためにと広げているとか。
栽培のこだわりもしっかりしているとの話。
新田さん曰く「本当にいい農家さんでした。すごくがんばってるし、人柄もよかったです」
「そうなんだ。会ってみたいなあ」
「婿養子なんですよ。いいですよ、婿養子の農家は。二代目だと親父と意見が合わなくて喧嘩したりって普通だし」
「確かに。婿養子ならヤダとかあれこれ言えないだろうし」
湘南ゴールドについても聞いてくれて、これくらいが標準らしい。
皮はややしっかり目だけど、剥いて食べるのが普通みたい。
結局のところ、これが売れないのは大きさ云々より僕らに原因があり、目新しい柑橘なのに食べ方も正しく伝えられないことが問題だった。
店としても、営業の新田さんも、生産者の矢郷さんも、みんなそこが抜けていたと思う。
大切なのは反省と対策。
「会いに行って本当によかったですよ。やっぱり農家を知らないと」と新田さん。
「それ、基本なんだよね。生産者のことも、その人が作る農産物のことも。我々がしっかり伝えないと。今度会ってみたいなあ」
「是非、行ってみてください」
ちなみに、特売中の白石さんの清見ですが、皮は薄いですが実とぴったりくっついているので、オレンジみたいに包丁で切った方が食べやすいです。
オレンジとみかんの中間みたいな味わい、美味しいです。