行ってきました鹿児島3「イブスキーの灰干し編」

急いで指宿に移動しよう。

橋本さんさんのところでちょっと長居しすぎてしまった。

間に合うか?

でも、まずはお昼食べよう。

町外れの小さなラーメン屋。

店に入ろうとすると、常連らしきおばちゃんが「どこから来なすった?」

「埼玉です」

「これで走ってきたのかい!」

「いやいや、これはレンタルしまして」

「桜島はもう行ったのかい?」

「いえ、明日行こうかな」

「石ころばっかりだよ」

「そうなんですか…」

この常連のおばちゃん、店に入っても水を出してくれたり、いい人でした。

鹿児島ラーメン。

豚骨と醤油のブレンドスープ、にんにくが結構効いてる。

しかも、使っている材料は全て地元のものと書いてある。

冷えた体も温まる一杯。

作っているのは、おばちゃん、いや、おばあちゃんに近いかな。

「ごちそうさまです。美味しかったです。お店、もう長くされているんですか?」

「100年になるかね」

「えっ…100年、ですか…」

「親の代も入れてね」

「ですよね~。やけに長いな~と思って」

それにしても長い気もするけど…。

帰り際、常連のおばちゃんがラーメン食べながら「あんた、気を付けて行きなさいよ」

「ありがとうございます!お母さんもお元気で」

触れ合い、旅、いいですね。

途中、映画007のロケ地だった石碑。

ボンド役はショーン・コネリー。

調べたら僕が生まれる前の映画のようで、日本が舞台でボンドガールも日本人。

僕は往年のショーン・コネリーしか知らないけど「インディージョーンズ最後の聖戦」はハリソン・フォードとの豪華な共演で良かったし、「ザ・ロック」は大好きで8回位は観てるかな。

ちなみに「ローマの休日」も大好きで、10回以上は観てます。

007、機会があれば観てみたい。

さて出発するか。

すると、ピロピロと携帯。(スマホじゃないです)

「今日行きます!よろしくお願いします!」と橋本さんからメール。

なかなかフットワーク軽い、いいね。

でも、今日の今日で、しかも遠いのに、嬉しいですね。

枕崎の直売所。

他もあちこちの直売所とかゆっくり見て回りたいけど、時間がない。

とりあえずお土産買うか。

「これ、私たちが全部手作りしてるんですよ」

「そうですか」

「全部無添加だし、にんにくも丁寧に手で剥いたり」

「そうなんですね。じゃあ、買っていきます」

あまり深く考えずにチョイス。

ついでにさつま揚げ。

こちらでは、つけ揚げと言うらしい。

人気のベーシックとタコ入りを選びました。

ちょっと甘めだけど美味しかったです♪

広大なお茶畑の間に、大根を干している櫓(やぐら)が。

これがいくつもありました。

すごい規模、こうやって大根干してるんですね。

初めて見た光景、ちょっと感激。

やっと開聞岳が見えてきました。

別名、薩摩富士。

美しいシルエット。

今日一日、曇っていたのが残念。

「星野さん、お疲れ様です」と出迎えてくれたのは、指宿で魚の灰干しを作っているイブスキー浜上さん。

浜上水産の社長です。

「浜上さん、久しぶり。いやいや、結構時間かかっちゃったなあ」

「遅いから大丈夫かなって心配していたんですよ」

「ここすごいね。開聞岳のすぐ麓じゃん」

「ですよ~。目の前です。せっかく来てくれたので、中も見ていって下さい」

「うん、そのために来たんだから」

「これが灰干しです」

「おお!これが例の」

「そうです。一番上が桜島の灰です」

「灰も桜島まで取りに行ってるんだっけ?」

「行きますよ。灰で水分を抜くことで、時間をかけてじっくり干すんです」

「そこが普通の干物と違うところだね」

「その下がお魚。これは鰹の腹身です」

「あれ?鰹の腹身って前やってたよね」

「また再開できるようになって。前より状態がいいと思います」

「それは楽しみ」

「そして一番下がまた灰です。かなり湿っているのが分かると思います」

「こうやって作られているんだね」

「これがパックしたものです。この状態で出そうと思っています。フレスコさんにも今度サンプル送りますね」

「いや~、嬉しい」

「それじゃあ星野さん。後ほど。宿に迎えに行きますね。そこからお店に行きましょう」

「了解。指宿までどれくらい?20分あれば行きますよ。温泉でも入ってゆっくりしていてください」

日が暮れる前に宿に着きたいかな。

夕暮れの開聞岳を横目に急ぎます。

宿の近くの共同浴場を予定していたんだけど、なんと定休日。

で、宿のお風呂に入ったけど、源泉かけ流しの温泉でした。

今日も体が冷え切ってしまって、お湯が熱いのか、熱く感じるのか分からずに「熱っ!これ入れないだろ」と言いながらがんばって入っていたら、説明書きに「源泉は高温なので、水で温度を調整して入って下さい」と書いてありました。

お湯の温度調整したら、いいお湯~。

極楽です♪

体が温まったら、さて、飲みに行きますか。

 

続く