もう一人、お会いしたい人はりんご農家の高橋さん。
昨年、お客様に紹介していただいた農家さんです。
一応、前日に電話したんですが、出られたのはお母さんのようで。
「あの、フレスコの星野です」
「はい?どちらの?」
「えっと…埼玉の。あのですね。いつもお世話になっておりまして」
「息子は出かけてていません」
「いつお帰りで?」
「キャンプに行ってるのかな?明日の昼にならないと帰らないと思います」
「そうですか、では明日。その頃、時間が合えばちょっとおじゃまさせていただきます」
とりあえず行ってみるか。
朝。
一番の朝風呂。
気持ちいい♪
宿の明るく元気でものすご~くよく話す関西出身のお母さんと、バーテンダーの息子さんが見送りに出てきてくれました。
「また飲みに来てくださいね」
「はい。また飲みに来ます!」
「お待ちしております」
とてもいい宿でした。
お昼まで時間があるので、志賀高原を走ります。
まだ紅葉には早かったけど、少し冷たい空気、天気も良く気持ちよかったです。
山を下りて、道の駅でお蕎麦。
初めて立ち寄った道の駅でしたが、さすが本場、どこもレベルが高いですね。
美味しかったです。
さて、高橋さん。
一抹の不安を抱えつつ、自宅に着くとお母さん。
「あの、昨日電話した星野です」
「どちらの?」
「えっと、息子さん、帰られてますか?」
「昨日稲刈りしたから、下で作業してるよ。行ってみるかい?」
「はい、せっかく来たんで行ってみます」
軽トラの近くで作業している人かな?
「こんにちは。高橋さんですよね」
「はい…」
「星野です。フレスコの」
「ああ…、お世話になってます…」
「すみません、急に来ちゃって」
びっくりするのは無理もないです。
お母さん、何も伝えてなかったみたいだし。
で、昨夜はキャンプじゃなくて何かの役員の打ち上げだったようです。
「畑、案内します」
「よろしくお願いします」
「今年は病気が多くて。りんごの数も少ないです」
「その病気って農薬使えば避けられるものなんですか?」
「いえ。農薬使っている農家でも出ているみたいです」
「原因はなんなんでしょうか」
「なんでしょうね。よく分からないんです」
「葉っぱを一枚一枚取って陽を当ててやるんです」
「大変な作業ですね」
「食べてみてください」
「あっ、美味しい♪」
「シナノスイートなんで酸味がないですね」
急に来たってのもあるけど、最初は少したどたどしい感じのやり取りでしたが、だんだん打ち解けた感じでした。
特に「バイクで来たんですね。自分も昔は乗ってて」なんて話から気があった感じ。
「何乗ってたんです?」
「昔のハーレーですね。もうずっと乗ってないけど、直してまた乗りたいな」
「いつかハーレーで店に来てくださいよ」
「行けたらいいなあ」
共通の趣味、いいですね、バイク。
高橋さん、りんご農家の3代目で、4児の父だそうです。
ちなみに僕より4歳年下。
「同じ世代ですね」
「ですね」
聞くと色々と大変なことも多かったみたいですが、とにかく会えてよかったです。
「りんご持っていってください」
「嬉しい。ありがとうざいます」
「足ります?」
「全然、そんなにいいですって」
秋映、たくさんもらっちゃいました。
高橋さん、ありがとうございました。
さて、帰るには少し時間が早いけど、改めて誰かに会いに行くには時間がない。
通り道だと…、そうか、丸山さんか。
「もしもし、今日いる?」
「こっち来てんの?今日はちょっと忙しくて」
「了解、また次回に。ところでりんごどうです?」
「全然ダメだね。虫の被害がすごいし、暑くてりんごが全然色づかないし。10月なのに真夏みたいだよ」
それでも秋映は出荷できるそうなので注文しておきました。
秋映、秋映…。
高橋さんと丸山さんの秋映、味はどうかな?
りんご情報。
本日、丸山さんの秋映入荷。
18日(金)森山さんのトキとジョナゴールド入荷します。